学校の歯科検診って、どこまで正確?

      2022/11/01

こんにちは!
秦野市渋沢のいわた歯科で研修中のもみじです。

突然ですが、みなさんが子供の頃や、お子さんが園や学校の歯科検診で診断結果をもらってきた時、どうされていますか?
虫歯があると言われて歯医者さんへ行くと「ない」と言われたり、ないと言われたはずの虫歯が見つかったり、なぜ診断結果に違いがあるのか疑問に思う方もいらっしゃるのではないでしょうか。

いわた歯科の岩田先生は、地元の幼児歯科検診や小学校でも検診を行っており、
検診の際には以下の様な点をチェックしています。

1)虫歯の有無
2)歯周病(ほとんどは歯肉炎)
3)かみ合わせ
4)要注意乳歯
5)その他の所見

歯科検診では、これだけの項目を基本的には視検で行わなければいけません。
時には一斉に100人以上を検診するため、1人にかけられる時間もかなり限られてきます。
大きな虫歯や歯肉炎、かみ合わせ、要注意乳歯程度ならばそこまで実態と大差はありませんが、やはりレントゲンを用いて明るい診察室で診察しなければ正確には診断できません。

また、逆に

1)歯の溝などに単なる着色で歯が黒くなっていたり(茶渋など)して、視診だけでは虫歯ではないと言い切れない場合
2)小さい虫歯で、進行がとまっていると判断された場合
3)抜ける寸前で、永久歯に影響を及ぼさないと判断される乳歯の虫歯など

は、検診で虫歯と判断されても、治療しないことが多いと思われます。

それでは集団検診は意味がないかというと、そうではありません。


少なくとも、進行してしまっている虫歯を発見することはできますし、プロの目でないと気付けないこともあります。
何より、歯医者さんに通うのが苦手なお子さんが、お友達と一緒に検診を受けられるという機会は、予防歯科の大切な第一歩になるのではないでしょうか。

日本は海外に比べて、まだまだ検診を受ける方が少ない傾向にあります。
アメリカでは1年に平均2回、スウェーデンでは平均1回以上、予防目的で歯科検診を受けています。
その結果、二十歳で虫歯ゼロの経験者が日本では20人に1人なのに対し、アメリカでは4人に1人!
毎日の歯磨きも大切ですが、検診でプロケアを受けていただくことが虫歯予防には重要なのです。

みなさんも、集団検診を受けられたら、定期検診を考えるきっかけにして頂けたらと思います。

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